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ロケッティア

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    夏のロケット
    夏のロケット
    川端 裕人

    先日書いた記事でも少し触れましたが、「夏のロケット」の紹介です。

    主人公は30代前半の新聞社の科学部担当記者。
    過激派のミサイル爆発事件の取材で同期の女性記者を手伝ううちに高校時代の天文部ロケット班のカゲに気づく。
    以下、若干のネタばれです。
    この小説の本当の?主人公は「ロケット」です。
    国家的なプロジェクトではなく、民間の(それも殆ど同好会の)ロケット打ち上げにかけた情熱(一時的なものではない)を描いたものです。
    しかし、それは、かなわぬ夢を追いかける感傷的な話ではありません。現実を捉え、現在出来る技術の可能性を探りながら実現に向かって真っ直ぐに向き合っていく人たちの姿を描き出しています。
    少年の日にもった夢を失わずに、そして、ロケットの持つ光と影を知りながら、なおかつロケットに夢を託す。
    夢を叶えると言うことは=それを決して諦めない力とそして現実に照らし合わせて段階を踏んで一歩一歩進んでいく力が必要なのだと改めて思いました。

    それにしても、青い空をぐんぐんと突き進むロケットの何と美しいこと。

    作者「川端裕人」氏のブログはこちら。
    t-nanase * * 18:15 * comments(2) * trackbacks(2)

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      コメント

      はじめまして。トラックバックありがとうございます。
      この本を読んでロケットや宇宙開発の光と影を随分と知りました。影の部分でさえドラマティックで、とても面白かったです。
      マーズ18号が飛んでいく部分では確かに青い空を突き抜けていくロケットの姿が見えました。

      こちらでもトラックバックさせていただきますね。
      Comment by @ 2006/09/20 8:11 PM
      遼様、コメントとTB有難うございます。

      現実には、やはり国家的プロジェクトでないと、他の惑星への有人飛行は無理なんでしょうね。
      でも、それでもどこか期待してしまいます。
      国家や大企業主導では無い「火星への有人飛行」を!
      Comment by t-nanase @ 2006/09/21 10:16 PM
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      夏のロケット

      「夏のロケット」(川端裕人、文春文庫、2002 単行本は文藝春秋社刊、1998)  北朝鮮がミサイルを打ったその日、アメリカではスペースシャトル・ディスカバリーが打ち上げられた。ミサイルとロケット。構造は同じだけれどもその利用の目的は全く違う。そんなことを考

      From 見知らぬ世界に想いを馳せ @ 2006/09/20 8:15 PM

      「夏のロケット」川端裕人

      夏のロケット よかったですー。こういう話ってすごく好きなのです。サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞と帯にありましたが、これはミステリーというよりも青春小説です。それも、大人になった宇宙少年たちのちょっと苦くて爽快な青春小説。ロケットのことなど何

      From 本のある生活 @ 2006/09/21 10:47 AM