<< 秒速5センチメートル 特別限定生産版 DVD-BOX | main | 葉っぱの陰に隠れているのはだあれ? >>

憑神

0
    評価:
    浅田 次郎
    新潮社
    ¥ 540
    (2007-04)
    えー「憑神」を読みました。
    最近読んだ本の中では一押しです。
    妻夫木聡主演で映画が公開されたばかりです。

    時は幕末。将軍の影武者を代々務めてきた由緒ある家柄の出である別所彦四郎は、幼い頃より文武に優れ、秀才の誉れ高かったのですが、やる事なす事うまくいきません。ある日見つけた三巡(みめぐり)稲荷に祈ったところ、彦四郎は災いの神様を呼び寄せてしまいました。不幸の神様たちに取り憑かれてしまった彦四郎の運命は。

    以下若干のネタばれです。

    浅田次郎氏の作品の中でも個人的には傑作ではないかと思います。
    氏の作品は時に情緒に流れすぎてしまう所が気になる時があって。
    でも、この作品は情緒に流されすぎず、かと言って話が軽くなりすぎず。
    とても良い出来ではないか。
    最後に主人公のとった行動は共感できない部分があるものの非常に理解できます。
    武士が武士である矜持を失ってしまった時代において、人が良く生真面目でそして、何より武士としての矜持を持ち続けようとする彼の姿は、滑稽でもあるし、しかし、胸を締め付けられるほどいとおしく思えます。
    適当にその時の状況にあわせていい加減に生きる事の出来なかった彼の思いと姿がうらやましく思います。
    災いという神に取り憑かれる不幸を背負いながら、正々堂々とその運命と戦い限りある命を持ってその運命に立ち向かった一人の人間の清々しいまでの真っ直ぐな生き方がそこにあります。
    しかし、災いの神々の何と愛らしく真面目で人間以上に人間らしいこと。
    おそらく、自分のやるべき事に対して真摯であるからではないかと思いました。

    映画の公式HPはこちら
    舞台でもやります。こちらから。

    映画も舞台も見たいなあ!



    人気Blogランキング

    t-nanase * * 23:03 * comments(0) * trackbacks(0)

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 23:03 * - * -

      コメント

      コメントする









      トラックバック